オモシロキコトモナキ世ヲオモシロク-ケロッグ1年留学日記

外資系コンサル、日系金融機関、インドでの国際機関を経て、2012年6月からKellogg school of management1年プログラムに留学している男のつぶやき。アメリカ時々インド。2013年6月には卒業したいと思っている。

Wisconsinまでスキートリップに行ってきた

本格的に寒くなってきました。マイナス16度とかそういう世界です。今まで「寒い寒いっていってもたいしたことねーな」と思っていましたが、骨がきしむほど寒いです。

してこの月曜日Martin Luther Kingの祝日なので1Yプログラムの仲良し連中とWisconsinまで車で旅行に。Wisconsinは前のサンクスギビングのときにもいったのだけれども、シカゴから2時間ほどでいけるちょっとおしゃれな別荘地のような場所で夏も冬も楽しめる、日本で言えば山梨のような場所だ。なんといおうかおいらの中では山梨なのだ。夏はこんな感じで湖畔がきれいで、まわりに結構いけてるレストランとかあったりする。

留学後半のささやかな目標その2は友達といる時間をもっと作るということにしようとおもっている。もちろんアカデミックも大事だけれども、それ以上に多くのことを彼らと一緒にすごしたいと思っている。受験のときにカウンセラーから、MBAで得ることのできる大きな財産のひとつはネットワークなんだと言われた。おいらは全然ぴんと来ず、最後まで自分の志望動機にそれを加えることができなかった。

 

一方で今半年を振り返って考えたときに、こんなに色んな国出身で色んな経験を積んできたやつと友達になれた半年間て今までなかったなーと思う。おいらの一番の友人は日本から遠く離れたペルー出身で、エネルギー関連でプラントマネジャーで世界を飛び回ってた彼とおいらはお互いの興味関心もまったく違うけれども留学の最初でつらいときに自分を支えてくれたのはそんな彼の存在だったりする。そんな彼をはじめとして喧嘩もし、馬鹿なことも言い合える連中と会えたのは本当に幸せだと思う。

 

今でも将来の「ネットワーク」とかって言われると正直あんましぴんと来ない。でも同じ釜の飯を食った同士っていうのがKelloggの友人関係にはぴったりな表現な気がする。

話がずれたけれども、初心者もいっぱいのみんなでスキーやらスノボを楽しんで、騒いで楽しかったなー。明日からの宿題にめちゃ追われていますがずいぶんとリフレッシュできた。

 

 

 

 

 

Multi-Channel Retailing: Wal-mart.com ex-CEOの特別授業

有限実行にも今日もSpeaker sessionにいってきやした。三日坊主で終わらないようにがんばります。

今日はMulti-Channel Retailingに関して、KelloggのProfessor of managementでもあるCater  Castの特別授業だった。Kelloggの教授でもあり卒業生でもある彼Pepsicoでキャリアをスタートさせ、自分の会社をスタートアップさせその企業がWalmart.comの立ち上げチームになったうえでCEOをつとめたという経歴の人。http://www.kellogg.northwestern.edu/Faculty/Directory/Cast_Carter.aspx

こんな人がMulti-channel retailingに関して講義してくれるなんてなんとも豪華である。×範囲だけで学びを書くと、(勝手に訳したり解釈しているためいつものことながら責任はもちません)

①米国の小売企業を見渡しても、オンラインのプラットフォームを作り、さらにクロスチャネルの機能をもたせるにとどまっている。たとえばオンラインでの在庫チェック機能とか。一方でCRMやデータベースを生かした上で本当にSeamlessにオンラインとリアルの店舗でのサービスを提供している店は地球上に存在しない。(言い過ぎか)それぞれに特化したビジネスモデルはあるがクロスサービスを提供している提供者こそが次世代の覇者である。

②新しいケースモデルを作りあげ、何度も試行錯誤を繰り返す中で旧来の大企業の小売ビジネスモデルを動かすような取り組みを今後10年ではしていくべき

という話をWalmart.comのときの逸話、プロジェクトの話などを踏まえてしてくれた。以前も前のプロジェクトのときも書いたけれども、Multi-channel customerというのはひとつの大きなトレンドのような気が最近ずっとしているし、日本の小売、消費財を見たときに特にまだ余地がある場所のような気がする。Twitterの公式アカウントを作るとかそういうレベルではなくて。そしてこのコインの裏側にはBig dataよろしく巨大なCRMデータベースをつくり顧客ベースでのビジネスでつくるということが不可欠になるという。こういう仕事をしたいなー。今後。

最後に彼からのキャリアのアドバイスが3つ。

  1. 自分のドメインを見つけること。今後10年の伸びいくテーマを何でもいいから見つけそこに没頭すること
  2. そのドメインの専門家になるために必要なツールキットを書き出し、それを身につけること
  3. どんなドメインであっても人を動かすManager ledershipの経験こそがコインの裏側で重要。少ない人数でもいいから若いうちから人を巻き込む経験を積むこと

こういう人が卒業生にいて、生の声を聞かせてくれるというのは本当に貴重だなと思う。

 

Kimberly- Clark: CMO Speaker Series

冬学期も2週目。日本は大雪で大変なようですね。

 

色々あって今年というかKelloggライフ後半のささやかな目標の一つにもっと色んなSpeaker sessionなどに出ようと思っている。さすがKelloggだなーと思うことはそういう目線で見ると名だたる消費財、小売の会社の役員が学校にプレゼンに来ている。特にKellogg Marketing Club( KMC)が主催しているCMO Speaker Seriesが面白い。

 

自分の嗜好もあってどうしてもConsumer analyticsよりのMarketingを授業でとったりして偏りがちだけれども、デジタル時代のマーケティング、ブランドマネジメントなどの領域や生のマーケティングの世界で何が起こっているのかを知ることができ自分の知識のストレッチにいい機会だと思う。

 

今日は「クリネックス」などのブランドで有名なKimberly- ClarkのCMOが来てくれて話をしてくれたのだがいくつかの学びを。

①デジタルマーケティングの時代だろうがなかろうか基本的なブランドマネジメントの姿勢は一緒。自社の製品を差別化していくという一点に限る。だからデジタルマーケチームがいるわけではなく、マーケティングに携わるものは全員デジタルを理解しなくてはいけない。

②マーケティングという世界は切り出されてではなく、戦略、ファイナンス、技術などとの他のチームとの共存の中でこそ成りたつものであり、単独で語れるものではない。特にキンバリーは技術を大事にしてきた会社であり、他の部門との関係の中でマーケティングを構築していくべきである。

特に②は面白い。おいら自体は日本でCMOという役職があまりみられないのはマーケティングが単独で切り出されていて、全体の戦略の中でうまくワークしていないことが多く見られるからなのではないかと思う。広告などをつかさどるPRという機能以上の仕事をマーケティングというロールにできている会社はどれくらいあるのだろう。最後はでもLoyalityは愛(Affinity)なんだよと言ってくれるお茶目な人でした。

 

今日のInnovation labの授業の中でもお隣のビジネススクールのBoothのEntrepreneur Sellingの看板教授が特別授業してくれたり今日は改めてビジネススクールで学べる機会の豊かさを感じた一日でした。

Bigger data時代のMarketing

今週は体調の悪い一週間だった。今学期の最初の授業を一通りうけたがどれも期待通りで大満足。以前も書いたけれどもIT based marketingという授業を受けているのだが、その授業の位置づけの説明の中で教授が言っていたことが、かなりKelloggにおけるMarketingのありかたを示しているようで心に残った。

 

KelloggのMarketingの中で他の学校と比べて明らかに異なり力を入れているのはMarketingを分析的に扱うという点であることをずっと主張していた。もちろんBrand Management/Advertisementという領域にもずっとすばらしい教授はいるがConsumer analyticsの領域へのKelloggの力の入れ方は確かにすばらしいものがあると思う。

 

先学期のPricingの授業もそうだけれども、Big dataというよりもBigger dataの世界の中で統計・分析的なアプローチとデータの中から正しい問いをし、正しい打ち手、解決につなげるビジネスマネージャーという両方のかけあわせたマーケターというよりもマネージャーを作ろうとしているような気がする。

先学期も教授にはデータはGPSでなくてコンパスであり、データからどういう意味合をだすのかそこに力量があるということを口すっぱく言われていた。マッキンゼーの分析にも今後このような分析的発想のマネージャー人材が米国で足りなくなるなどの警鐘がされている。さてひるがえって日本ではどうなんだろうか。当然エクセレンスカンパニーもあるだろうが、数多くの大企業が現状のカスタマーデータを活用できていないのではないか?Twitterやソーシャルメディア活用といってもその生データをマーケティングの意思決定につなげられている会社がどれほどあるのだろうか。不明である。日本に帰ったら少しこういう仕事もしてみたいなあ。

http://www.mckinsey.com/insights/mgi/research/technology_and_innovation/big_data_the_next_frontier_for_innovation

KelloggとStartup-Innovation labがはじまった。

以前も書いたけれどもKelloggとStart upというイメージを持っている人は少ないような気がする。今学期ふとしたきっかけでinnovation labという授業をとっている。教授にシカゴベースのベンチャーキャピタリストを招き、全チーム毎回進捗をプレゼンして報告していく。その報告を毎回キャピタリストはじめみんなでたたき、色んなKelloggのリソースを必要に応じて与えていくという新しい授業だ。

 

個人的にはStart upは手段であるとは思っているけれども、日本の古巣の元同期たちもどんどん自分の組織を持ち出している。話はすこしそれるけれども、友達とかを見ていても別に「起業してお金持ちになりたい」とかそういうマインドセットではない気がする(そういう人もいるんだろうけれども)。

むしろ小さな組織でもいいから(だからこそ)自分で自分の舵を取りたいという人が増えてきているのだと思う。大きな組織の中で不条理に耐え数十年自分にとって何の役に立つのかわからないことをするよりも自分で自分のDevelopmentに責任をもって生きていくんだという決意をみんなしているんだと思う。ここには別に数年耐えてもその先のオプションが魅力的でなくなっているというのもあるような気がする。

当然これは人にはよるだろうし、おいらは個人的には特に日本は大企業、大組織がダイナミクスを生み出すことも多く残っていると個人的には思っている。いわゆる中小企業なんかに関してもアメリカでは進んでいるが大企業がいかにStartupを作っていく生態圏をつくれるのかみたいな話もあるし、大企業の社会での位置づけの捉え方という議論もあるだろうし、それ以上に個人レベルでみたときにどこに自分の身をおくのが幸せかというがあるようにする。

Kelloggで半年、自分がKisan FirstでStart upに関わっているからというのもあるけれども、周りにも結構そういう人が多くなってきた気がする。おいらの一番の仲良しのBCGの元コンサルタントはローカルの廃棄ビジネスのような事業を自分で立ち上げていたり、Innovation labの中にもアメリカだけでなくそれぞ世界の各地でビジネスを考えている連中が15-20チームも集まっている。MBAにいる間だからせっかくだから挑戦してみようくらいの人もいるけれども、卒業後のキャリアをかけてやっている人も数多くいて面白いと思う。おいらと同じでアグリ系というか消費財、リテール系のビジネスも結構多くて面白い。

他の学校に訪問したときにいっていて面白いと思ったのは、リーマンショックのときかなんかに就職マーケットが厳しいとき、だったら自分で仕事をつくっちゃえと起業した人が異常に増えたりしたそう。なんかこういうたくましさはあんまり日本ではないような気もする。(当然みんなが成功する甘い世界ではないのだけれど。)

下記そんなKelloggの卒業生の方のStartupが記事になっていたので是非興味のある方は。それにしても初回の授業はぼこぼこにキャピタリストにつめられた笑。

http://poetsandquants.com/2013/01/04/mba-startups-taking-the-entrepreneurial-route-at-kellogg/

冬のキャンパス

さてインドのことばっか書いてもなんなので、Kellogg生活に戻ろうと思う。体調めちゃわるなのでほぼ家にひきこもりですが、Evanstonには当然冬が来ています。

写真共有したいだけれど。Northwesternの大学です。

シカゴの冬脅されてたけれども意外と寒くない気がする。風が吹くと別だけれども。

からの明日からの学校のコースパックを購入に。と思ったら財布を忘れる。

キャンパス内の湖畔が凍っておりました。(わかるかしら?)カモたちが氷の上を歩いている。やっぱり寒いね。こりゃ。

いよいよ冬学期が始まるなー。休み最後の今日は打ち合わせもかねた日本人の新年会があるので久しぶりのみんなと会えるのが楽しみだったりする。体調が悪いからいけるか不明だけれど。

Kisan First⑥:IIM Calcutta launchpad優勝したらしい

シカゴに帰ってきました。ぶっちゃけインド渡航の傷がいえず謎の奇病におかされています。し、しんどい。

しんどいついでにアメリカ時間の朝4時半からスタンバってIIM Calcutta launchpadというビジネスコンテストのファイナルにSkypeで出場しました。インド時間の午後ということで、アメリカ時間の朝4時半から。

イベント自体はこんな感じで結構気合はいってる。TATAやCitiなども後援しているみたい。http://www.iimc-intaglio.com/

 

当然のごとくインド人が時間通りにオペレーションするわけないので1時間近く待機。SkypeごしにJudgeを遠めに見ながら無事プレゼンを終了し、電話越しにQ&Aまでしてきました。

 

しばらくするとCongraturationのメールが来て、どうにも優勝したらしい。ちょっと自信がないし、かなりさらっと優勝を告げられたので実感がわかないが、早起きしたりしっかり準備した甲斐があった。一方で結構ベンチャーキャピタリストからの質問は突っ込んできて準備不足なとこもわかったので次回以降のビジコンに生かせるといいなあ。