オモシロキコトモナキ世ヲオモシロク-ケロッグ1年留学日記

外資系コンサル、日系金融機関、インドでの国際機関を経て、2012年6月からKellogg school of management1年プログラムに留学している男のつぶやき。アメリカ時々インド。2013年6月には卒業したいと思っている。

MBA受験各論③:Waitlist

各論シリーズ最後はWaitlistへ。

ほめられたものではないがWaitlistになった。日本語で言うと補欠なのだが、waitlistになっている人も、なってから合格する人も多い。特にR1の時期では学校側もクラスサイズを見定めたいらしく、「R2の出願者・合格者の様子を見ながら決めたい」というのもあるらしい。おいらの場合は「80人しかいないクラスの久しぶりの日本人だからちょっと待ってねー」という感じやった。まあでもやっぱし補欠だ(笑)

Waitlist対策は非常に曲者で、学校側はサイトでは「アップデートはいりません。点数アップもいりません。推薦状なんてなおのこといりません」という完全に心を閉ざした状態で、一方で繰り上がり経験者の話をまとめると「男ならがんがんいこうぜ」みたいな感じなので、どこまで「積極的にアプローチしたらいいの」状態になる。「いやもいやも好きのうちってことなのか?いやしつこい男は嫌われるのではないか?」と恋愛経験の低い男は悩むのである。

おいらがとった戦略は「男ならがんがんいこうぜ」モード。あるKelloggの先輩が「やるだけやってうざがられて落ちたら納得するけれど、やることやらないで落ちたら後悔するじゃろ」と安西先生みたいなことを授けてれあーこれだと。*1

2-3週間に一回くらいのペースで「ぼくはここにいるよ。君のことを見ているよ」アドミに対しては連絡をしたし、推薦状もアップデートもだした。本当はキャンパスビジットも行きたかったのだが、仕事の関係で難しくいけなかったが、「つんでれ」だと信じ込んでできることはなんでもした。。
ただそういう愛の告白(ストーカー?)攻撃よりもなによりも在校生・卒業生の皆さん15人くらいの方とSkypeやら対面で話をしたことのほうが自分にとっては大きな経験だったし、効果があったのではないかと思っている。「Waitlistになってしまいましたー」と先輩に泣きつくとあれよあれよと在校生・卒業生の人を紹介していただき、年末年始のめちゃ忙しい時期に、「絶対に大丈夫やから」と優しい言葉をかけていただいたり実践的なアドバイスをもらったり。「Kelloggへの思い」、そして「何よりもどういう立場で日本、世界にかかわっていくのか?」などを意見交換していく中で、このコミュニティに入りたいと心から思えたのが届いたのではないかとも思う。

正直言うと最後まで何が決めてだったのか本当にわからない。もしかしたらすでに一月時点で決まっていたのだが少し試練を与えてみようと思われていたのかもしれないし、最後の最後気まぐれで「日本人ええやん」と思ってとられたのかもしれない。ようわからんのだ。発表の前日に「TOEFLの試験だして」とアドミに言われたときは「今まで見てなかったんかい・・」という気持を禁じ得なかったし・・

年末のWaitlistをくらったときは気が狂うかと思うくらい衝撃を受けた最悪のクリスマスプレゼントだった。しかもこの時期のつらいところはいつ合格が出るのか一向にわからず、何をしたらいいのかもわからず「生殺し」という言葉がこれほどまでに似合う時期はなかった。ザ・生殺しタイム。
ただ、完全に今だから言える発言やが(落ちていたら完全に闇に葬り去っていた・・)、Waitlistになってがむしゃらに営業して、「Kelloggについて本当に文化、人を理解するという試験だったのではないか?」といまとなっては思っている。年末まではどこか最後がむしゃらな気持がなかったのだと思う。
MBA受験は営業的要素も非常につよいと思う。MBAだけではないと思うけれども日本人は「いぶし銀」みたいな発想をしがちで粛々と点数を稼ぐこととかに注力しがちだと思う。当然試験の点数も重要でなかなかネットワーキングなどには時間を使えないと思うけれどもこれも一つの重要なスキルだと思うべきなのだろう*2

最後にこうやって書いていると思うのだがMBA受験プロセスはよくできている。ハンターハンターのグリードアイランドばりに、真面目にすべてのプロセスを乗り切ればそれぞれに出会いと成長があるようにできている。少なくとも信じてやるしかない笑。合格のときの喜びはそして何物にも代えがたい。

おいら自身も途中なんでこんなつらい目にあっているんだと何度も思ったし、MBAなんか取らずに普通にキャリアを歩んだ方が出世とかもはえーんじゃないかとかも思った。それでもおいら自身は本当に多くの人にいろんな面で支えてもらいながら、走ってはこけ走ってはこけ、やっとスタートラインにたつことができた。この先に広がる世界がどうなのか、自分にとってどういう意味があるのかは誰にもわからないけれど、既にKellogg communityに触れる中でここに入れてよかったなと思うことも多い。去年の今頃必死に試験勉強をしていたことを思うと夢のようでもある。少しでもお役にたてれば。  (終わり)

*1:某校では真顔でアップデートを止められた。学校のカルチャーがきっとある

*2:そういう自分も苦手だったりするが・・・