オモシロキコトモナキ世ヲオモシロク-ケロッグ1年留学日記

外資系コンサル、日系金融機関、インドでの国際機関を経て、2012年6月からKellogg school of management1年プログラムに留学している男のつぶやき。アメリカ時々インド。2013年6月には卒業したいと思っている。

INNOVATING SOCIAL CHANGE CONFERENCE

先週11月3日土はINNOVATION SOCIAL CHANGE CONFERENCEなるものにでてきた。http://kellogg.campusgroups.com/isc/h/:HPボランティア要員として受付を手伝ったりしながら、空いている時間で講演とかを聞かせてもらったのだが、今回のテーマはA 360 degree view on stakeholder managementと銘打ちSocialな課題を解くために、色んなステークホルダーの立場からどういう関わり方ができるのかを議論していくというもので、一日を通してパネルありワークショップありの盛りだくさんの一日だった。実は用事があって午後途中で帰ったのだが。

いくつか学びを。
①競合優位形成としてのCSR戦略
最初のKeynoteはGreen Coffee Mountain Coffee RoastersのVPであるMichael Dupeeの講演から。彼はGSで不良債権投資でVPをしたあとに元々興味のあったコーヒー業界に戻り、今はFair tradeを初めとしたCSRのプロジェクトをしている。投資家、実際のコーヒー豆農家、サプライチェーンすべてのステークホルダーの目線を生かしながらプロジェクトをやっている話は非常に面白く、CSR自体を企業成長の投資として使い、自分たちの戦略的優位と結び付けていくのが非常に有機的で面白かった。特にこの背景には米国の税制があるのだと思うけれども、一方でグリーンサプライチェーンなど含めた短期的にコストのあがる施策をこのCSR戦略にうまく組み込むことで中長期の戦略的優位ポジションを気づいていくという戦略は非常に面白いと思う。NPOのファンドレイズという視野から日本企業のCSRにかかわったことがあるが、ここに関しても過去のつながりであったり、ばらまきであったりする企業もまだまだ少なくないような気がしている。

②とりあえずEmerging Countryにいってみよう
一番楽しんだのはTechnology in social impactというパネル。KelloggのアルムナイでUSAIDでナイアガラやアフガニスタンでモバイルのプロジェクトをやっていた女性の方やMonitor companyでInclusive MarketsのGlobal Headをやっている人などを呼んでのパネルだったが、テクノロージー云々よりも彼らが最後のほう盛り上がってきて、「とりあえず学校からでて、2年でも3年でもわかいうちにEmerging countryに飛び出し、体感すべきだ」といっていたのが面白かった。テクノロジーうんぬんよりも体感し、自分で問題を見つけ出し、体でアイデアを出すBodystormingこそが重要だというのがなるほどなるほどといったかんじ。

Kelloggの友人はSocialの領域から来ている人も多く、某コンサルで南アフリカで数ヶ月ほど公衆衛生のプロジェクトをやっている友達など関心の近い友人ができてよかった。一方でアメリカの国外から来ている友人が同じようなSocial市場への問題意識を抱えているのも面白かった。おいらもインドでやっているプロジェクトが縁でもう1プロジェクトEmerging CountryでのFoodの領域での事業に関わることになりそうです。楽しみ。