オモシロキコトモナキ世ヲオモシロク-ケロッグ1年留学日記

外資系コンサル、日系金融機関、インドでの国際機関を経て、2012年6月からKellogg school of management1年プログラムに留学している男のつぶやき。アメリカ時々インド。2013年6月には卒業したいと思っている。

Food desert

ずっとインド、中国の「食」の問題について取り組んでいるけれども、実は発展途上国だけの問題ではない。先学期も少し機会がありこの問題についても調べたので少しここで書いてみようと思う。アメリカにおいてもFood desert[食の砂漠]という課題が存在する。

所得格差の大きいアメリカにおいては3つのAccessにおける壁でMiddle/Low incomeの人たちが栄養の高い食にありつけず、安価だが栄養素の低い加工品やファーストフードばかりを食べるために肥満問題、深刻な栄養不足に悩まされているという問題が存在する。

3つのAccessの1つ目は物理的なAccessであり、オーガニックや新鮮な野菜や果物を扱っているスーパーは収入が高いエリアに集まっているためにこうした人々は車をもっていないために新鮮な野菜や果物を買うためにバスで何駅も行ったり何時間もあるかなければいけなかったりする。2つ目は言うまでもなく金銭的なAccessであり、アメリカでは驚くほどオーガニック食品は高いため当然手が届かない食べ物となっている。そして最後の3つ目は教育的なKnowledge Accessであり、肥満が深刻な問題であること、特に子供などに関して成長を左右する大きな要素であることを認識していないなどのEducationalな課題が存在する。

オバマ政権など政府も大きな問題としてこれに関しては動き出している一方で、この問題に取り組むSocial Enterpriseも増えてきている。Kelloggの卒業生でもあるSaloni Doshi `12とChelsea Katz `12の2人がFreshtakeskitchenという宅配ビジネスを広げたり*1、西海岸でも給食ビジネスをしたりとした取り組みがあるようだ。http://www.kellogg.northwestern.edu/News_Articles/2012/funding-social-change.aspx

日本にだって過疎地問題をはじめとした同様の問題はあるのだと思うが、サプライチェーンが届かない規模が異常なサイズで存在しているのだと思う。どうしても今のビジネスモデルの展開だとFresh/organic foodは高所得者層をターゲットにせざるを得ずうまくスケールできるビジネスモデルを考えたいなあ。

明日から出張です。少し楽しみ。

*1:なぜか現在サイトが見れなくなっている。。現在のビジネスの動向は少し不明です