オモシロキコトモナキ世ヲオモシロク-ケロッグ1年留学日記

外資系コンサル、日系金融機関、インドでの国際機関を経て、2012年6月からKellogg school of management1年プログラムに留学している男のつぶやき。アメリカ時々インド。2013年6月には卒業したいと思っている。

KelloggとStartup-Innovation labがはじまった。

以前も書いたけれどもKelloggとStart upというイメージを持っている人は少ないような気がする。今学期ふとしたきっかけでinnovation labという授業をとっている。教授にシカゴベースのベンチャーキャピタリストを招き、全チーム毎回進捗をプレゼンして報告していく。その報告を毎回キャピタリストはじめみんなでたたき、色んなKelloggのリソースを必要に応じて与えていくという新しい授業だ。

 

個人的にはStart upは手段であるとは思っているけれども、日本の古巣の元同期たちもどんどん自分の組織を持ち出している。話はすこしそれるけれども、友達とかを見ていても別に「起業してお金持ちになりたい」とかそういうマインドセットではない気がする(そういう人もいるんだろうけれども)。

むしろ小さな組織でもいいから(だからこそ)自分で自分の舵を取りたいという人が増えてきているのだと思う。大きな組織の中で不条理に耐え数十年自分にとって何の役に立つのかわからないことをするよりも自分で自分のDevelopmentに責任をもって生きていくんだという決意をみんなしているんだと思う。ここには別に数年耐えてもその先のオプションが魅力的でなくなっているというのもあるような気がする。

当然これは人にはよるだろうし、おいらは個人的には特に日本は大企業、大組織がダイナミクスを生み出すことも多く残っていると個人的には思っている。いわゆる中小企業なんかに関してもアメリカでは進んでいるが大企業がいかにStartupを作っていく生態圏をつくれるのかみたいな話もあるし、大企業の社会での位置づけの捉え方という議論もあるだろうし、それ以上に個人レベルでみたときにどこに自分の身をおくのが幸せかというがあるようにする。

Kelloggで半年、自分がKisan FirstでStart upに関わっているからというのもあるけれども、周りにも結構そういう人が多くなってきた気がする。おいらの一番の仲良しのBCGの元コンサルタントはローカルの廃棄ビジネスのような事業を自分で立ち上げていたり、Innovation labの中にもアメリカだけでなくそれぞ世界の各地でビジネスを考えている連中が15-20チームも集まっている。MBAにいる間だからせっかくだから挑戦してみようくらいの人もいるけれども、卒業後のキャリアをかけてやっている人も数多くいて面白いと思う。おいらと同じでアグリ系というか消費財、リテール系のビジネスも結構多くて面白い。

他の学校に訪問したときにいっていて面白いと思ったのは、リーマンショックのときかなんかに就職マーケットが厳しいとき、だったら自分で仕事をつくっちゃえと起業した人が異常に増えたりしたそう。なんかこういうたくましさはあんまり日本ではないような気もする。(当然みんなが成功する甘い世界ではないのだけれど。)

下記そんなKelloggの卒業生の方のStartupが記事になっていたので是非興味のある方は。それにしても初回の授業はぼこぼこにキャピタリストにつめられた笑。

http://poetsandquants.com/2013/01/04/mba-startups-taking-the-entrepreneurial-route-at-kellogg/