Bigger data時代のMarketing
今週は体調の悪い一週間だった。今学期の最初の授業を一通りうけたがどれも期待通りで大満足。以前も書いたけれどもIT based marketingという授業を受けているのだが、その授業の位置づけの説明の中で教授が言っていたことが、かなりKelloggにおけるMarketingのありかたを示しているようで心に残った。
KelloggのMarketingの中で他の学校と比べて明らかに異なり力を入れているのはMarketingを分析的に扱うという点であることをずっと主張していた。もちろんBrand Management/Advertisementという領域にもずっとすばらしい教授はいるがConsumer analyticsの領域へのKelloggの力の入れ方は確かにすばらしいものがあると思う。
先学期のPricingの授業もそうだけれども、Big dataというよりもBigger dataの世界の中で統計・分析的なアプローチとデータの中から正しい問いをし、正しい打ち手、解決につなげるビジネスマネージャーという両方のかけあわせたマーケターというよりもマネージャーを作ろうとしているような気がする。
先学期も教授にはデータはGPSでなくてコンパスであり、データからどういう意味合をだすのかそこに力量があるということを口すっぱく言われていた。マッキンゼーの分析にも今後このような分析的発想のマネージャー人材が米国で足りなくなるなどの警鐘がされている。さてひるがえって日本ではどうなんだろうか。当然エクセレンスカンパニーもあるだろうが、数多くの大企業が現状のカスタマーデータを活用できていないのではないか?Twitterやソーシャルメディア活用といってもその生データをマーケティングの意思決定につなげられている会社がどれほどあるのだろうか。不明である。日本に帰ったら少しこういう仕事もしてみたいなあ。