オモシロキコトモナキ世ヲオモシロク-ケロッグ1年留学日記

外資系コンサル、日系金融機関、インドでの国際機関を経て、2012年6月からKellogg school of management1年プログラムに留学している男のつぶやき。アメリカ時々インド。2013年6月には卒業したいと思っている。

というわけでまたインドに来た

実は今日まで日本にいました。本当に5日間ほどの短いステイだったけれども色んな人にあえてよかった。短い期間だったけれども自分のために時間を作ってくれて応援してくれる人がいて本当に幸せだなと思ったし、自分にとって今一度残り半年間の留学生活を考えるいいタイミングになりました。

してまたインドにやってきました。こっから10日ほどprojectのフィールドワークもかねてまたこちらで過ごそうかしらと思っています。やっぱりインドにいて感じるのは自分が自由になるような気がする。当然ここでは「学校」であったり「仕事」であったり色んなコンテキストが自分から離れているのでそう感じるのもあるけれども、やっぱりどこか人との競争の中で自分を捉えていたりしていて、インドに来ると「あはは、そんなにいそいでどこに行くんだい?」という感じで全てが進んでいく。自分では意識していない中で人の目をきにしたり肩肘をはったりしていて、屈託のないインドの人の笑顔を見るとなんだかはがゆいような気持ちになります。このゆるやかな時間の中で冬学期が始まるまでの間2週間ほどのんびりしようと思います。

にしてもこののんびりとしている時間の一方来るたびにデリーの街の雰囲気が変わっているような気がする。当然まだインドぽいとこもあるのだけれども毎回変わる顔に驚かされる。やっぱりこういう国にいるのは楽しいなー卒業後もこういう場所で働きたい。というわけでまたインド体験記と同時並行でケロッグブログを書きやす。

Uniqlo

冬休みに突入しました。冬休み一週目の今週はKelloggの学生たちは800人くらいでコロラドまでSki tripにでかけています。800人で山を貸しきって楽しむ模様。ちなみにおいらは色々理由があって参加していません(協調性がないから笑)
さて冬休みの間いくつか書けなかったことなんかも少し書いてみようと思う。
以前にも書いたけれどもGIM Japan-Koreaというプログラムのリーダーをおいらはしています。その中では日本、韓国両面での文化体験と同時に企業訪問などをするのだけれども、参加してくれる学生の興味を知るためにとったサーベイが非常に面白い結果だった。

特に日本はやはりトヨタ、ソニーをはじめとするテクノロジー、マニュファクチャリングの世界のイメージが強くこの分野を見たいという人が大半。韓国においてもサムソン、ヒュンダイなどが名前があがってくる。その一方でやはりさすがに出てくるなと思ったのはRetailerというかUniqlo。授業の中でも何回か取り上げられているというのもあるけれども、圧倒的な存在感があるような気がする。一方でMUGI(無印)もアメリカではUniqloの前から知名度が高いが最近では完全にUniqloが知名度をあげているような気がします。

こう書くと暴論だけれども、ビジネススクールの中にもアップルブームのようなものが来ている気がしていて、いわゆるOld Economyの覇者であった日本企業たちはオペレーションエクセレンスだけれども現在のNew Economyの中では苦戦中という代名詞で使われることが多いような気がする。おいらはこの発想はきわめてオペレーションの延長戦上ではないとこにイノベーションがあるんだよというアメリカ的なイノベーション論の道具として使われているような気がしなくはないのだけれどもその一方でビジネスコンセプトとしての新しさからUniqloがアジアだけでなくアメリカのビジネススクールでも取り上げられているのをなんだかうれしくおもったり。

そういやアメリカで通販もはじめたらしい。買ってみようかしらね。
http://www.uniqlo.com/us/

The turning point

本日をもってResearch method in marketingの試験が終わったのでこれにて正式にFall termも終了。Summer Termに比べるとあっという間の3ヶ月間だったような気がする。留学生活のリズムに慣れてきたというのもあるのだろうけれども、自分感覚は相当早かった気がする。と思うと6月から始まった留学生活もこれにて半分終了。「もう」という気持ちと「まだまだ」という気持ちが入り混じるけれども折り返し地点にはきたなーという気がする。

最後はなんだかいつもの1Yメンバーで昼飯を食って、「おれたちもあと半年で社会復帰だなー」とかって話したり。最近の自分の変化のひとつはこの社会復帰が結構リアルに「秒読み」しはじめてきたことだと思う。と同時に自分にとってのComfort zoneも見えてきたしグローバルな環境においても自分の価値のだしやすい場所はなんとなく見えてきた。前半の6ヶ月間でおいらが学んだことは自分は何が好きで、何が嫌いで、何が得意で、何が不得意でということなような気がする。

またどこかで後半の目標でも立てようかしらと思うけれども、後半プレゼンテーションなどを数多くアメリカ人とやっていて、自分の表現力のなさを痛感した。KelloggにいるNative Speakerは軒並み異常なくらいプレゼンテーションが上手である。と同時に彼らはものすごい準備をしている。しっかりとプレゼン資料をプリントアウトして、自分でデモをして時にはビデオをとって何度もどの表現がいいのかを試してみたり。前半やここにくるまでは「下手な英語でも伝わればいい」と思っていたけれども彼らと一緒に仕事をしてみて、最後のコミュニケーションにどれだけ時間を使うか?を勉強させてもらった。
この間シカゴに遊びに来た元前職の同期とも話したのだけれども、「ビジネスでの英語のうまさは英語の表現の美しさではないよね」という話をずっとしていた。彼はほぼNative級なのだけれどもそれでもビジネスの英語表現というのはすごく難しく勉強しなおそうとしているようで、その一方で、Non-nativeの1Yの友人でも異常に表現が上手なやつもいたりする。

「秒読み」が始まった中で、何をもってビジネスの世界にもう一度帰るか、しっかり考えて来学期はこの辺も含めて自分の時間をつかいたいなー。とりあえず休み!!

The secrets of "showrooming"

無事秋学期最後の授業が終わりました。本当にどの授業も熱意と愛情のある教授陣に恵まれてよかった。そんな週末の今日はExam weekに向けての勉強なのか。さすがのKelloggのイベントも皆無です。

無事もう一本のプロジェクトのプレゼンテーションも終わり、なんだか不思議な気持ちです。おいらたちはある有名小売企業を相手にプロジェクトをしていたのだけれども、なかなかクライアントのコミュニケーションも含めもめたりなんやらの連続で、元コンサルタントとしても骨がおれました。その分いいサーベイといい意味合いがでたのではないかなと手前味噌ですが思ったりしている。
プロジェクトの中身はいえませんが、きわめて近い内容がKellogg Center of Global marketing practiceからも発表されていたのでご紹介。毎年Black Fridayのあたりにリサーチをして発表をしているもようなのだけれども、Kellogg shopper indexという形で毎年消費者の動向を独自にリサーチしたりしているよう。

Big dataと並び、MobileなどMultiple channel shopperと呼ばれるテーマも当然今話題のひとつになっているけれどもこの中でのホットトピックのひとつはオンラインチャネルでの販売よりかはテクノロジーと店舗での販売をどう最適化するのかという風にあるような気がする。オンラインも含めてどうやって導線設計をしていくのか、そこに今の関心は集中している。

ShowroomingというのはまさにIn-storeの販売の前にオンラインを活用するということをさしていて、下記のKey Findingsからすると女性よりも高学歴、高収入の男性にこの傾向は顕著に強いなどの意味合いをこの調べではだしているみたい。
そのほかにも面白い意味合いがあるので試験のあとゆっくりもう一度みてみよーと。
よい週末を。

Shoppers are more optimistic this season. 59 percent of respondents report that their household financial situation will be better in the next year. More than a quarter said they were planning on spending more on holiday gifts for others compared to last year.
Black Friday store shoppers are more likely to be young (under 24 years of age), educated women who are married and earn between $25,000 - $100,000.
Female shoppers are more loyal to their favorite stores, but are being lured into low-touch online channels because of poor or frustrating in-store experience.
Men with higher education levels and higher incomes are more likely to seek discounts by showrooming and mobile buying than women.

Marketing Management

ごぶさたしています。また期間があきやした。Kelloggは来週がExam weekになっているので、その一週間前の今週はGroup ProjectのプレゼンテーションやPaperの締め切りが図ったように同じタイミングに迫っており少しばたばたしながら来週のFinalの準備をしています。というわけでまた在校生ブログを活用して手を抜きます笑。

以前からKelloggにおけるMarketingの位置づけについて何回かここでもかいているのだけれども、在校生ブログでMarketingの中でもコアに位置づけられるMarketing Managementについて友人が書いてくれたので共有します。おいらはコアはウェーブしているので最初の入り口として受けるこの科目をよくわからないのだけれども、非常に自分が感じていることと近いので少し安心しました。

特にマーケティングバックグラウンドでない人が驚いているのは、Marketingの世界をサイエンスとして捉えているということです。ゆえにDECSといわれる統計学のコア科目が事前に必要になっている科目が多いなどと統計分析と両面の世界の中にMarketingを位置づけています。

当然Kelloggの中でもBuzzwordとしてのBig dataはトピックのひとつですが、教授陣にいわせると数十年前から常にBig dataであり、そのBig dataがBiggerになっていっているだけで本質的には変わらないのだ。という感じがします。一方で、数限りないデータの中から必要な意味合いをうみだすための分析的なアプローチとJudgementがますます重要になっていくよねということをよくいわれます。この非常にData drivenのScienceな部分と意思決定的なArtの部分をうまく融合したような授業が多いというのもひとつのMarketingの面白さであり、KelloggのMarketingの授業の特色なのではないかなーとおもいます。興味のある方は是非下記リンクをよんでみてください。
http://www.kelloggalumni.jp/kellogg_life/2012/11/marketing-management-1.html

さて、ナイトクラスのプレゼンの準備をしなければ。

Leadership Education

無事プレゼンが終わりました。晴れ晴れ。

さて昨今ビジットの方を中心に「Kelloggはリーダーシップ教育に力をいれているがそれはどういうことなのか?」という質問をいただく。そもそもリーダーシップ教育というサウンドが不思議なようだが、おいらはいつもこう答えるようにしている。1つ目はクラスの中での「リーダーシップ」。何回かここでも書いたけれども本日最終授業であったManagerial leadershipこそがこの授業にあたると思う。重複があるので書くのを妨げるけれどもクラスルームの中で真正面にLeadershipとはどういう要素があるのか?ValueにもとづいたLeaderとは何で、そのためには何を身に着けなければいけないのか?を堂々と話し合う。2つ目はMORSと呼ばれるソフトスキルや組織論の授業に関してもKelloggは結構いい授業が多く、Negotiationのクラス等も人気だと思う。こうしたシミュレーションやロールプレイの中でそうしたリーダーシップスキルを身につけていく。3点目はほぼ全ての授業にグループワークがあるように、そしてクラス外も含めてリーダーシップ経験を異常に多く与えることで実践の中で人や組織を動かしていくという形になっているのだと思う。
当然学校の外の世界の実際の経験に勝てるのか?といわれると当然外の世界で実際に人を動かし、もめ形にしていく世界の中で得られることが多いと思う。というかクラスルームでリーダーシップについて学ぶことは懐疑的?というかイメージがKelloggに入るまではわからなかった。

先述したManagerial leadershipを受けて自分なりに思ったのはリーダーシップとは様式であり、反復的に意識していくことで習慣づけることをKelloggの中ではLeadership Educationとして行われているのではないかと思う。と同時に様々な組織、グループのコンビネーション、様々なバックグラウンドのリーダーと触れる中で自分のリーダーシップスタイル自体も多様化、見直しさせることを愚直にやっているのだと思う。MBAに入ったからといってみんながトンデモリーダーになるわけではないと思う。一方でここではこういう環境に朝から晩までつけることでほぼ洗脳のように行動様式をみにつけさせようとしているのではないかと思う。リーダーシップをどこまで学問にするのか?は定義も含めて難しいと思うけれどもこのクラスを通じて真正面からこのトピックと迎えあえてよかったなとしみじみ思う。

去年はこの科目を受けることを夢見て一生懸命受験勉強をこの頃していた。日本のリーダーシップについて考えたいそんなことをずっと思っていたような気がする。今日そんなおいらたちがプレゼンで選んだテーマはLeadership across cultureであり、「日本のリーダーシップ」について80人近くの前でプレゼンさせてもらったことを思うと少し不思議な気がする。

最後に教授から、Global citizenになるためにというお題の元このような言葉をもらった。ここに来て学んだことは多いけれども、一番学んだことはこういう事な気がする。

1.会社とか周りの目とか関係なく、自分が世界の中でどこにインパクトを与えられるかを考えよう。その中で自分こそが解決できるIssueを特定しよう。
2.その課題を解くためのポジション、知識、友人を一生をかけて築くこと
3.そしてそのことを今すぐにでもはじめること。

Winter termの授業

サンクスギビングブレイクも終わり通常生活にいきなり変わりました。みんな忙しそうです。
実は結構前に決まっていたのだけれども、来学期のビッドが無事終わってとる科目を決めたのでいつもどおり発表してみようと思う。

Information & Technology Based Marketing
相変わらず授業名だけでみると理解しずらいのがKelloggのクラスなのだけれども、やっぱりとってしまうMarketingのクラス。この授業も看板授業のひとつで絶対のとりたいと思っていた授業のひとつなので無事競り落とせてよかった。
テクノロジー系の授業というわけではなく、Stataなどのシステムを使ってどうマーケティングを解析していくのかといういつもでいう数理的なアプローチのほうのMarketing。今学期もPricingの授業をとっていて相当解析的なアプローチは学んだが、価格だけでなく全般的にどうアプローチするのかを学ぶという意味でその後続の授業にあたるらしい。Stataとか生データを眺めているのが好きなので今学期もとろうと思う。

Financial Decisions
今学期からはしっかり自分の得意分野以外にもストレッチをかけるというゴールを設定したこともあり、Finance系のこちらも有名な授業を選択。この授業はいわゆるコアと呼ばれるFinance 1/2の後に位置づけられていて毎回クラスごとに違うケースをグループワークで与えられ、毎回それについて議論するというコースなのです。既に組んでいるチームメンバーのやる気がはんぱないので一生懸命しがみついてファイナンスを学ぼうと思う。

Global Initiatives in Management (GIM) Japan/Korea
以前も書いたGIMという(他の学校でいうとJapan Trekに近いもの?)クラスのリーダーをやっています。他の学校のTrekとは違い、Kelloggの場合は1学期間授業で経済、ビジネス、文化をそれぞれのゲストスピーカーから学んだ上で、春休みを使って実際に国に行き、そこでの企業訪問や文化体験をしてさらにそこで学びを深める、実際の企業リサーチをするというものなので少し他の学校とは意味合いが異なると思っています。
今年は無事定員をはるかに超えた人に応募してもらい、500ポイント以上のビッドポイントがこのクラスについたので、リーダー陣も喜びもひとしおです。(ちなみにGIMの中で最高ビッドポイントがついた)こうした参加してもらう生徒の確保などから学生主体でできるのもKelloggらしく、おいらはその中でもLogisticリーダーと呼ばれるTrip全般の企画を担当しているので、ほぼ毎日のように謎の調整、やりとりをしていますが思いもひとしおのクラスなので頑張ろうと思います。やっぱり貴重なビッドポイントと時間をつかって、日本、そして今年は韓国にきてくれようと思っているクラスメートのみんなを精一杯楽しませてあげたいと思います。

Innovation Lab I
これは今年から始まった授業なのだけれども、以前にも書いたようにKelloggで力を入れている領域の中にアントレプレナーの領域があります。この授業は他のプロセスと違い、授業をとるためにビジネスプランを書き、合格した人だけがはいれるというプロセスになっていて、ここでは新しいアイデアをいかにスタートアップさせ、スケールアップさせていくのかを学ぶ授業です。実は知らなかったのだが2学期連続の授業で、最初の冬学期はいかに新しい商品、ビジネスを成功させるためのリサーチ設計をし、ビジネスプランをブラッシュアップしていくのかということに重きをおいています。

中国でのアグリという領域で我々はビジネスプランを進めていて、同じ1Yの友達が起業しようとしているのを手伝おうと思っています。過去のバックグラウンドと今インドでやっているプロジェクトと関係で誘ってもらったというのがことの発端なのだけれども、Food safetyという以前から取り組みたいと思っていた課題に対して取り組もうと思っているので気合でやってみようと思います。インドと同じように中国においても数多くの零細農家の人が苦しんでいて、一方で食の安全性やそもそも食の提供などの問題が顧客側には存在していて。きわめて構造的には似ていることがおきているのだけれども、その一方でアプローチのDetailを変えないといけないのは面白いです。

まだもう1コマとるべきか悩んでいるのだけれども、重めの授業が多いので今学期はこれでがんばろうかなと思ったりして。うむ、今日のBlogはMBA Blogぽい!